自分で解説しちゃいます\(^0^)/

このアルバム「It's raining over there」は僕のリーダーバンド"Words Of Forest"の1stアルバムであるわけですが、少し経緯並びに内容を説明したいと思います。
最初にこのバンドができたのは2003年4月。(バンド名とかは無かった。)
当時はサックスでなくヴァイブがフロントで、ボストンで見たGary BurtonとPat Methenyのカルテットを参考にしつつ始動したのでした。
このメンバーで2年くらい活動したのですが、なかなか思うようなサウンドにならなかったのでサックスを入れようと思い清野さんに相談したところ、武井さんを紹介してもらい現在のメンバーになったのです。
では軽くメンバー紹介を♪
ギターの清野拓巳さんと初めて会ったのは清野さんがバークリーから帰ってきた頃。僕の師匠のGoriさんとバンドをやっていた関係で紹介してもらったのでした。
当時の僕は大学生で、ジャズに興味を持ち始めた頃。全然ジャズドラムとか叩けなかったけど、一緒にセッションしていろいろ教えてもらってました。
僕自身、当時の清野さんのリーダーバンドThe Third Impressionそして現在のDropsトリオの大ファンで半ばおっかけと化しています。(笑)
また曲作りの面でもかなり影響を受けた人物で、バンドをやるなら是非お願いしたいと思っていたので迷わずオファーしたのでした。
ベースの三原脩さんと初めて会ったのは僕が渡米する直前にBig Appleにライブを見に行った時だったと思う。
神戸在住で関西で大活躍のベーシスト。男前なベースをひく大先輩であります。
いつか一緒にやってみたいと思っていたので勇気を振り絞ってお願いしてみたところ、快く引き受けてくれたのを覚えています。
そして最後にサックスの武井努さん。
さっきも書いたように清野さんに紹介してもらって荒崎さんのBig Bandで演奏しているのを見に行ったのですが、めっちゃかっこよくて即お願いしました。
いつも僕がイメージしてる以上にかっこよく演奏してくれてハッピーです!
このような先輩方と何度かライブをする中で、これまでにやってきたことにひとまず区切りをつけて新たなステップにしたいと思いレコーディングをすることにしました。
そして2006年7月20日に神戸Big Appleにてレコーディングしたのでした。(全然関係ないけどこの日僕は生まれて初めてゴキブリを握りつぶしたのでした・・。)
一日で10曲録音という過酷なスケジュールをこなしてくれたメンバーに感謝感謝です。
終わる頃には全員ふらふらになってましたが。(笑)
収録曲はすべて僕のオリジナル曲です。
1曲目はBackyard Conversation。
これはアルバム収録曲の中では1番新しい曲で、7拍子で少しポップな曲。
個人的には武井さんのソロがかなり気に入ってます。
2曲目のIt's raining over thereは2001年の夏に書いたワルツで、なぜかライブではいつも1曲目にやっている曲です。
歴史があるぶんたくさん思い出のつまっている曲で、一時期僕の携帯の着メロにしていたくらい大好きな曲なのでアルバムタイトルにしちゃいました。
ライブではもう少し速いテンポで演奏しているのですが、ここではゆったりとした感じで演奏しています。
3曲目はThis is not my stuff
これは曲名が表しているように僕のスタイルではなくセロニアス・モンクのスタイルで書いた曲です。
確か2002年の春くらいに書いたと思います。
みんなイメージ通りの演奏をしてくれてかなり楽しかったです♪
4曲目はIt's happening!
これは2003年の春に書いた曲。最初はミディアム・スウィングでというイメージだったんだけどイーヴンの方がしっくりいったので現在の形になりました。
ここでは武井さんがソプラノを吹いています。(というか僕が指定したんだけど・・。)
いろんな意味でメンバーに感謝!な曲です。(笑)
5曲目はBecause...
意味深なタイトルだとよく言われますが、あんまりタイトルに意味はないかも!?(笑)
僕らしくめちゃめちゃ暗い曲で(笑)、3拍子のバラード。これは2004年の6月くらいに書いた曲だったと思います。
ほんとに暗い・・。
6曲目はGood Deal
これは2004年の10月に書いたジャズファンクの曲。
こんな感じの曲もあっていいかなと思い作ったのでした。
テーマからギターソロまでがファンクでサックスソロの時にスウィングになりまたバックテーマでファンクに戻るという構成ので、ライブではいつも盛り上がる曲です。
7,8曲目はThe Scene In Snow
この曲は2003年の秋に書いたもので、フリーのイントロ部と本編に分けて収録しています。
タイトルは雪景色といった感じで,ボストンに住んでいた頃の思い出がつまった曲です。
この曲でソロをとっているのはギターのみ。
9曲目はEastern Field
これは本アルバムに収録している曲の中で最も古い曲で2000年の10月に書いたものです。
6/8拍子アフロと3拍子のスウィングのセクションに別れています。
ここでもライブの時と同様にフリーのドラムソロをやっています♪
10曲目はSmile
これは2000年の12月に書いたバラード。
ほぼ全員から「全然スマイルじゃないやん!」との突っ込みをいただく曲で、またまたかなり暗い曲なんです。。
この曲何がスマイルかっていうと、この曲を書いた時に僕がスマイルを浮かべていたんです!!!(笑)
自然に笑みがこぼれるような精神状態でしたなぁぁ。。
5管にアレンジしたバージョンもあるのですが、いつかそっちのバージョンでもレコーディングしてみたいなぁなんて思ってます。
そして最後の曲はBright Side
これはIt's raining over thereとほぼ同時にできた曲。
当時僕が書く曲はどれも暗いという指摘をよくいただいていたので(笑)、明るい曲を書こうと思い作曲したのです。
が、明るいのはタイトルだけかも・・。
全体を見渡すとゆったりした曲が多くなってしまった気がしますが、自分では気に入っています。
次作はもっとアップテンポの曲とか入れられたらいいなとは思いますけどね。
長々と書きましたが、このアルバムが一人でもたくさんの人に聞いていただけることを願っています。
あと今のところ(2007年1月現在)各ライブ会場で僕から直接もしくは、神戸元町のヤマハにて購入できます。是非ライブにもお越しくださいね♪

2007年1月15日
森本太郎